屋久犬

幻の縄文犬


 約1万年前、南方から日本列島へやって来た私たちの先祖である縄文人とともに暮らしていた日本犬の祖先は「縄文犬」といわれています。(琉球犬、北海道犬、甲斐犬など)
 オオカミが家畜化したものではなく、太古から犬は人間と共に大陸を移動し生活してきました。
 縄文人にとって、狩猟でイヌは必要不可欠の存在であったので、非常に大切にしたらしいです。

 世界自然遺産の屋久島と言えば、樹齢7200年ともいわれる「縄文杉」が有名ですが、その屋久島には、縄文時代の古い犬の形質を残す「屋久島犬」が存在します。
 屋久島では、狩猟犬として猟師が、シカ追いに手なづけたと言われています。
「シカ」を獲物にして小柄で俊敏でスピードがあるので、猟犬として素晴らしい能力を持っています。
 その勇敢な性格から猟犬として内地に持ち込まれ、改良されたものが多く見受けられます。猟師仲間では、評価の高い犬です。

 私たちは、「幻の縄文犬」を思わせる顔貌をした最高の犬を猟犬として、全国に改良されていった「屋久島犬」ではなく、親しみを込めて「屋久犬」(Yakken ヤッケン・ヤクッケン)」と呼び、一般家庭のペットにふさわしい˝パートナー˝となるよう、親犬、兄弟犬に囲まれれた環境で、優良な素質を持った繁殖訓練に努めております。


tatu5855.jpg tatu_0267.jpg tatu853.jpg tatu5835.jpg

特徴

日本犬の性質、素朴な飾り気のない気品と風格があります。
忠実で従順、主人とともに行動することを好む犬種です。
動作は俊敏、歩様は軽快で、弾力があります
鋭敏な感覚を持ち、聴覚と嗅覚が優れています。
どこか野性的で、賢く勇敢で、警戒心が強い。

外貌

ストップが浅く、後頭部の発達した広い額でキツネ顔です。
体躯はバランスよくまとまり、骨格は緊密。
胸幅や胸の厚みが豊富で、筋腱は発達していて、 体高は、中型犬でも比較的小柄です。
平均的に、約50cm前後ぐらい。
体重は、15~25kg
前傾した力強い大きい耳
毛色は、薄茶、濃茶、目は茶色
尾は刺し尾で、耳はピンと立って、胸幅や胸の厚みが豊富で、前胸部には菱形の白模様が入っているのが特徴です。

大自然に囲まれた広々とした土地で育つ「屋久犬

親犬のもとで、兄弟犬と共に暮らし、存分に母乳を飲み、犬同士からでなければ学べないことをたくさん学び、遊んでいますので、元気に育った仔犬ばかりです。
当犬舎は常に健康状態と衛生管理を徹底し、スタンダードに基づき、家庭犬として飼うよう最高の犬づくりをめざして「屋久犬」を育てております。

家庭番犬

“屋久犬”は人間に忠実でおとなしい性質です。
自分の“縄張り”を心得て、飼主の住居等を見張り、サルやシカ、イノシシなどの動物や不審者の接近・侵入を防ぐ“番犬”としては最適だと思われます。

獣害対策犬

野生動物の追い払いに適性な学習能力の高い犬で、サル、シカ、イノシシなどによる農作物の被害対策に、追い払いに適した犬として活用できます。

セラピー犬

高齢者や精神的な病気の方向けに、“犬”が人間を癒し、人間が“犬”に確かな愛情を注ぐ、セラピー犬としても適するはずです。

救助犬

訓練次第では、被災地などで、遭難者の発見・救助にも適する犬と思われます。